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整形外科学会ガイドライン:慢性腰痛の85%に心理ストレスが関与!

" 腰痛 "

2013年1月9日

腰痛のガイドライン:心理ストレスが関与している腰痛は全体の85%

 

 

日本経済新聞によると、平成24年12月30日までに 日本整形外科学会 と 日本腰痛学会 は、

腰痛の発症や慢性化には心理的なストレスが関与しているとして、画像検査などでも原因が特定できない腰痛が大半を占めるとの診療ガイドライン(指針)をまとめました。 (腰痛診療ガイドライン 2012年版)

 

2001年以降の国内外の医学論文4千件から厳選した約200件を基に、両学会の専門家が医師向けに策定したものだそうです。

 

よほど重度な脊椎疾患が予測される場合は画像検査は必要ですが、すべての腰痛には画像検査をする必要はないとしています。

 

指針によると、腰痛は発熱や胸部痛といった危険信号の有無などで

  1. がんや外傷、感染などの重い脊椎疾患が疑われるもの
  2. まひやしびれ、筋力の低下など神経症状を伴うもの
  3. 原因が特定できない非特異的腰痛――に分類することが重要としています。

その中で非特異的腰痛は、いわゆるぎっくり腰やストレスが原因となっているものを含み、全体の85%を占める報告があるそうです。

 

非特異的腰痛は、職場での人間関係や仕事量の多さ、仕事上の不満、うつ状態など心理社会的要因が関与している強い証拠があると指摘され、ストレスを軽減するためにものの考え方を変える認知行動療法などの心理療法が有効だとしています。

 

また、安静は必ずしも有効ではなく、非特異的腰痛ならできるだけ普段の動きを維持した方が早い改善につながるということです。

 

特に、発症から3カ月以上たった慢性腰痛には運動療法は根拠(エビデンス)のある論文により有効とされています。

 

指針の策定委員会のメンバーである 福島県立医大の矢吹省司教授(整形外科)の話では、

 

「患者が望むこともあり、現状では約8割で画像検査をするが、痛むからといって、画像で原因が分かることは実は多くない。

単に加齢で起きている骨や神経の変化を画像で患者に示して 『だから状態が悪いんだ』 と思い込ませるのは逆効果だ。

慢性腰痛では、深刻に考えすぎて安静にするよりも、体を動かしたほうが症状が軽くなる可能性が高い。」

と、日本経済新聞に記載されていました。

 

新聞では扱われなかった事柄

 

実は私は、「腰痛診療ガイドライン2012」 をアマゾンで購入ずみで、内容も読んでいます。

 

各単元ごとの質問に答える形式で書かれています。

新聞では扱われなかった内容を抜粋してみますと….

 

第4章 治療編では、

CQ9.腰痛に薬物療法は有効か?

薬物療法はGradeAで推奨されている。

 

 

CQ10.腰痛に物理・装具療法は有効か?

急性or亜急性(痛くなってから3か月以内)であれば温熱療法とコルセットは効果ある。

 

 

CQ11.腰痛に運動療法は有効か?

慢性腰痛(3か月以上)には運動療法が有効。運動療法の種類、頻度、強度、期間については報告が様々なため明らかではない。

 

 

CQ15.腰痛に代替療法は有効か?

海外の文献では代替療法(マッサージ・鍼・徒手療法)は効果があるとはいえない。

 

ということがガイドラインでは触れられています。

 

あくまでもガイドラインはガイドラインなので、すべての腰痛を十把一絡げにしてしまうのも無理があると思います。

 

実際には、患者様の体質、生活環境、性格などすべて違うので その個体差のある腰痛に対してどのように適応していくかが大切なことではないでしょうか。

 

その中で、CQ15.腰痛に代替療法は有効か? の答えに 【マッサージ・鍼灸・整体などの徒手療法などは効果があるとはいえない。】としています。

 

う~ん、鍼灸治療を生業している私としては、なんとも しっくりいきませんね。

 

ガイドラインにも引用されていた慢性腰痛に鍼灸治療を試みた症例報告(海外の文献が多い)は幾つか発表されていますが、確かに有効性に関する強いエビデンス(根拠)を示すようなランダム化比較試験やシステマティック・レビューは見当たりません。

 

しかしながら、慢性腰痛に対して鍼灸治療が無効あるいは有害であることを示す良質のエビデンスは示されてないように思います。

 

毎回 現代医学の各科専門分野のガイドラインが発行されると、どうしても代替医療(漢方薬、鍼灸、マッサージ)は蚊帳の外に置かれ、不適切な扱いを受けているように感じてしまいます。

 

どのガイドラインにも、どこに鍼を打ったのか? 鍼の本数は? 刺激の強さ、施術時間はどのくらいだったのか? 患者様の体質は? 鍼灸単独か、他の療法と併用か? などなど…はっきりとしたことは記載されていません。

 

近年、日本でも 鍼灸大学 が設立されて医学的根拠に耐えうる基礎研究もされていますので 大学側も医師会に認められるように頑張っていただき、また、医師主導の学会も、もう少し鍼灸大学の研究にも目を向けて欲しいものです。

 

当院にも、鎮痛剤などの薬物療法や 温シップ、赤外線などの温熱療法や コルセットで固定しても 腰痛が軽減されない患者様が来院されます。

 

そのような患者様に、鍼灸と徒手療法、また運動療法を併用すると腰痛が楽になることが多いのです。

 

日常診療で多数の腰痛患者様を軽快させている臨床家として、なんとも納得がいかないことです。

 

 

心理ストレスが関与している腰痛は全体の85%…ということについて

 

東洋医学は、古来より心身一如の考え方が根底にあります。

 

身体とこころは一体だということで、身体が病めば、こころも不安定になります。

 

こころが病めば、身体も不調が現れます。

 

今回の慢性腰痛のガイドラインについて 東洋医学の臨床家であれば、 今さら…!? と思われる先生方が多いのではないでしょうか?

 

日々臨床を実践していると、社会心理的な問題が腰痛の原因になっている患者様が多い事に気づかされます。

 

このような患者様は、西洋医学的な検査では異常はないのですが、心理ストレスにより、筋肉が凝り固まり、また脳も痛みに対して敏感になってしまいます。

 

つまり少しの痛みでも過剰に反応してしまうのです。

 

そんな時に、病状や体質に合わせた鍼灸治療やマッサージを受けられると、過敏な脳も鎮静され、身体の筋緊張も緩和するでしょうね。

 

学会が主張する心理療法単独よりも 鍼灸治療 + 心理療法を併用すると より効果も高まると思います。

 

世間一般の方々も、腰痛でお悩みの方も、年末に各新聞社が、慢性腰痛に心理ストレスが関与していると報道されたために、心理ストレスも慢性腰痛の原因になりうると多くの方が認識されたと思います。

 

ですから、医学的な検査を受けて異常が見当たらない慢性腰痛でお悩みの方は、一度 腰痛が起こった数カ月前から現在までの生活習慣やストレス、運動、食生活仕事などをふり返ってみると、なにか思い当たる原因が浮かぶかもしれませんね。

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