最新の頚椎の手術について
頚椎症の手術を勧めるタイミング
当院には首に問題があり、肩から腕や指の痛み、シビレ、力が入らない症状でお悩みの方が来院されます。
ほとんどの方が中年以降の男性です。
加齢的な要素もあるでしょう。
症状は、首の動きや、デスクワークなど同じ姿勢を維持している時、夜間などに辛くなる方が多いです。
皆さん、整形外科や大きな総合病院を受診されCT、MRIなどにより首の問題を指摘されています。
軽症では、病院で薬を処方されたり、注射、リハビリ、軽い運動などの保存療法か、患者様が独自で鍼灸マッサージ院の施術を選ばれるのが一般的です。
首というと重要な神経や血管が多く走っているために、手術を躊躇される方が多いと思います。
そのために軽症の場合、病院の薬だけの治療に納得のいかない方は 当院のような鍼灸院に来院される方も見られます。
ただ、進行度の早い症状には、保存療法を継続していても、軽減したり再発したりを繰り返し徐々に悪くなってきます。
字が書きにくい、ボタンをかけにくいなどの巧緻運動障害、また、筋力の低下や萎縮が見られるようになります。
日常生活が著しく不都合になるような進行の早い症状は手術適応になります。
実はこの保存療法から手術をお勧めするタイミングが重要で、ズルズルと治療期間を延ばしてタイミングを逃すと、手術はしたものの回復が見られない、ということも起きているのです。
最新の手術をした頚椎症の症例
今回画像をアップした症例は、50代後半の男性で初期の頚椎症で整形外科と当院で保存療法を進めていたのですが、徐々に字が書きにくい、ボタンをかけにくいなどの巧緻運動障害、筋力の低下や萎縮が強くなってきた患者様です。
整形外科では、リリカや筋弛緩剤、痛み止めなどが出ていますが、患者さんのお話では「薬だけでは効いているのかいないのか、わからない。鍼を受けると速攻で直後から数日は楽です」とも言われています。
薬と当院で保存療法を続けていたのですが、とうとう、当院の会計時にも 握力低下のために財布からお札を取り出すことができない、車の運転も不都合など日常生活もだいぶ支障が多くなってきました。
私からも「症状の進行からそろそろ手術も考えなといけないでしょうね」とお伝えして、整形外科でも ご相談くださいとお話をしました。
一般的な首の手術は、首の後ろを大きく切開(5~10㎝)して骨を削るものです。
当院の患者様の中には手術は成功しても日常生活で首を痛めやすかったり、症状が再発したりする患者様も何名かいらっしゃいます。(必ず術後症状が出るものではありません。当院に来院されている患者様の例です)
そのような情報と愛知県内の有名な背骨専門の病院についての情報もお伝えしました。
その背骨専門病院の手術法は、内視鏡下頚椎椎弓形成術といわれ 7~16mm程度の皮膚や筋肉に穴をあけ内視鏡を挿入し、神経を圧迫している骨、靭帯等を取り除き、神経の通り道である脊柱管を拡大する手術です。
骨・筋肉・靭帯の切除を最小限にとどめ、神経・血管への接触をできる限り抑えます。
ご本人の判断により、自費でしたがその病院で手術をされました。
術後の写真をアップしましたが、手術の傷跡は点でほとんど目立ちませんね。
検査→退院まで3日ほどだったそうです。
一般的な手術だとおおよそ2週間くらいの入院ですので 短期間ですね。
術後も当院にリハビリのために来院されていますが、筋力も戻りつつ巧緻運動障害も軽くなり、「ライフの先生に情報をいただいて本当に良かったし、その病院で手術して良かった。」というお言葉をいただいております。
まだ、術後3か月も経っていないので、今後経過とともにより回復していくでしょう。
ライフ治療院院長 予約制052-877-5791
国家資格保持者による、はり灸・マッサージ・整体をいたします。
【国家資格】
◎あん摩マッサージ指圧師
◎はり師
◎きゅう師
【認定】
鍼灸心理師 良導絡専門師