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“鍼灸カウンセリング”の独自性

" 院長のブログ "

2013年2月1日

鍼灸カウンセリングに対する想い

最近はインターネットで “鍼灸カウンセリング” と検索するといろいろなHPを閲覧することができます。

 

私が修業時代の鍼灸業界では、“技術で治す”ことを美徳だと思われた職人肌の先生方が多かったのです。

 

しかし、時代は移り変わり 鍼灸業界の中にも 心理カウンセリング などの心理学を学ばれた先生や興味を持たれる先生が増えてきました。

 

それだけ複雑な社会になって鍼灸院にもストレス病やこころの病で来院される患者様が多くなってきたということなのでしょう。

 

鍼灸も従来の痛みやコリの治療だけでなく、心理学やカウンセリングを学ぶことで適応範囲を広げることができ、治療効果を高めることができます。

 

このような時代背景の中、ストレス、心の病、慢性病など…今まで鍼灸治療が難しいと言われてきた患者様にも対応できる鍼灸師の養成目的のために、鍼灸カウンセリング協会は、平成11年5月に名古屋市で設立されました。

 

※ 鍼灸業界誌では有名な“医道の日本誌”にも下記の発足時の写真と記事は記載されています。
向かって左:発起人 勝野由睦先生と右:中川晶会長です。

 

今回は、私の鍼灸の師でもあり、鍼灸カウンセリング協会発起人でもある 勝野 由睦 先生(良導絡会長)より、なぜ“鍼灸カウンセリング”を創始したのか、直接伺ったことをお話ししていきます。

 

数年前、勝野先生から直接お電話で「治療院に来てくれないか。」とお話しがありました。

 

体調を崩されて静養中だとお聞きしていたのですが、ある理由があって 私を含めお弟子さん達はお見舞いを控えていました。

と言いますのは、先生は弟子たちに気を使い、弱っている姿を見せまいと、療養中に面会されることについては あまり良い顔をされなかったからです。

 

そんな先生が 「どうして?」と思いましたが、久しぶりの師匠とお会いできることに喜び勇んで出かけました。

(私が鍼灸師になりたての頃、良導絡の講習会が終わった後、勝野先生の上前津鍼灸療院に何人も会員が集まり、勝野塾を開いていただいた頃が、懐かしく思い出されます。)

 

(勝野先生は コテコテの名古屋弁です。 読みづらいかもしれませんが、ご了承下さい)

「発起人の わしがこんな身体になったで 鍼灸カウンセリング協会を頑張っている あんた達を助けてやれんからすまんなぁ。 」

 

「松森君に わしがなんでやりだしたか、“鍼灸カウンセリング”のことを話すで、よ~く覚えとってくれよ! わしが おらんくなったら設立の細かな経緯は誰もわからんで…!」

 

その間、いろいろな経緯など1時間くらいお話しを伺いました。

 

名古屋の鍼灸カウンセリング協会が、“癒し”や心理学を 鍼灸に取り入れた“パイオニア”だでな! 松森君 鍼灸カウンセリングを 頼むな!頼むな!

と、肩をポンポン叩かれ 弱っている足腰で玄関口までお見送りをしていただきました。

 

 

勝野先生は、鍼灸治療に癒しなどの効力もあるとして、こころの状態も診ることできる鍼灸師の育成を望んでおられました。

 

つまり、“人が病人を癒す”ということも教えていただきました。

 

そんな師匠の “鍼灸カウンセリング” にかけた想いを、事務局を務めている 私に語られた経緯より述べたいと思います。

 

鍼灸カウンセリング協会発足までの経緯

“鍼灸カウンセリング” という言葉を始めて使われた先生は、30年以上も前に 大阪の “ヒューマン研究所  高橋 孝二郎 先生” が提唱されました。

 

心療鍼灸鍼灸心理学など 当時 大阪で開催されていた臨床皮膚刺激講習会(現.日本良導絡自律神経学会近畿支部)で積極的にご講演をされていました。

 

また、高橋先生は 明治鍼灸短大(現.明治国際医療大学)の森和教授と共同発表という形式で全日本鍼灸学会でもご講演をされています。

 

当時、大阪の講習会に会長という立場で出席しておられた勝野先生は高橋先生とも親交を深くされ、鍼灸カウンセリングの必要性を語り合ったと伺いました。

 

その後、高橋先生は他界され、残念ながら後継者は育っていないということでした。

(もしかして私の情報不足で、現在もどなたかが活躍されているかもしれませんが…)

 

昭和63年に 「心と身体」をテーマに第20回日本鍼灸良導絡医学会学術大会が愛知県名古屋市で開催されました。

特別講演として
1、日本の心療内科の生みの親であり名付け親である池見 酉次郎(いけみ ゆうじろう)先生

2、医療の中の“癒し”という側面を医療人類学でご講演された、中川米造 先生

3、釈尊の呼吸法と言われる丹田呼吸法を実践されている調和道協会会長(2代目会長) 村木弘昌 先生

4、国立病院医療センター麻酔科で良導絡治療を実践されている 山下九三夫 先生

 

そうそうたる講師陣をお迎えして盛大に学術大会が開催されました。

 

この学会がご縁となり、勝野先生と中川米造先生とは親しく交流を続けられ、高橋先生と話し合っていた“鍼灸カウンセリング”の構想を中川先生とより現実味のあるもとして考えられていました。

 

中川先生も鍼灸治療の中で“癒し”の効力を認めてくださり強力にバックアップをしていただけるとのことでした。

 

勝野先生は中川先生と 将来 有志で勉強会をつくろう!ということで、段取りも進み、あとは実行あるのみ…!という状況でした。

 

当時よく話されていた 中川先生の「医療とは人間を対象とするべきであって、病気を対象とするべきではない」という言葉は、今の私の信条にもなっています。

 

その後、発起人のお1人である、中川先生が平成9年に他界されるという悲しい出来事がありました。

 

後日、NHKテレビで中川先生が癌を持ちながら生活していく様子を亡くなるまでドキュメンタリーとして放送されました。

 

それまでは、中川先生は、若造の私にまで気軽にお声をかけて下さいました。

また腰も低く、あまり偉い先生のようには見えなかったために(先生に失礼でしたね)

NHKで数日間特番が組まれて放送されてから、日本を代表する偉い先生だったんだ!と、ビックリした記憶が今でも思い出されます。

 

平成9年第6回日本良導絡医学会学術大会を愛知(犬山市)にて開催され、特別講演を中川米造先生がまだ体力があった時にお願いしたために空きが出てしまいました。

 

もし自分が講演出来ない時には 息子も医者をやっているから息子に任させてほしい… ということを勝野先生に託していたということです。

 

中川米造先生はご生前時に学会開催時にご自身がどのような状態であるかわかっておられたのかもしれません。

 

そのご縁でご子息である、平成11年 中川晶先生を会長にお迎えして鍼灸カウンセリング協会を発足しました。

 

 

当時より 会長に中川晶先生…心療内科医師、大学教授の立場から、心理学全般、カウンセリング技法、ナラティブセラピー、医療面接をご指導いただいています。

 

また、顧問として 中医学の劉桂平(りゅうけいへい)先生をお迎えして、谷口書店の“中医心理学”をテキストとして中医学(東洋医学)を基本とした心理学をご教授いただきました。(現在は顧問を退任されています)

 

発足当初は、勝野先生の指導のもと良導絡愛知支部(日本良導絡自律神経学会中部ブロック)有志により運営され、頻繁に鍼灸カウンセリング協会講習会が開催されました。

 

私も当時から事務局を務めています。

 

現在、鍼灸カウンセリング協会は、発展的合併として 良導絡中部ブロック講習会の一部門で勉強会を開催しています。

 

単位制で、一定の単位を修得された先生方には、鍼灸カウンセリング協会認定【鍼灸心理師】の認定書が授与されます。

 

 

 

今回このブログに登場された先生方は、全員鬼門に入られました。

 

私もそれぞれの先生方に縁が深く、側近で学ばせていただけたこと光栄に思います。(一生の財産ですね)

 

師匠の勝野先生は、不思議な方で 晩年は、どんな患者さんが来院されても一定のパターンのツボを使い治してしまわれるのです。

 

学生だったころには、“いいかげんな治療だなぁ~”なんて思っていました。

 

しかし、今は違います。

 

読み方が長年の臨床経験により深くなり “なるほど…”と納得してしまします。

 

臨床では、技術、知識、臨床能力と人徳…治療は総合的な力が必要なのです。

 

“鍼灸カウンセリング”という言葉は、勝野由睦先生の強い想いがこめられています。

 

良導絡治療の創始者である“中谷義雄 博士”も お人柄にふれると 身も心も元気になれる方だったようです。

 

中谷先生の直弟子であった勝野先生も そんな 師の面影をイメージしていたのかもしれません。

 

亡くなる数カ月前まで鍼灸カウンセリング協会は 自分の死ぬまでのライフワークだとも話されていました。

 

ご生前中、「松森君、“鍼灸カウンセリング” を頼むな!」と、体調が悪いのに わざわざ良導絡講習会に出られお声をかけていただけました。

 

 

不肖の弟子として、これからも先生の教えを守っていきたいと思います。

 

中谷博士 → 勝野先生 → 松森…とその教えは伝承していきたいですね。

 

さて、私の後は…誰になるのかなぁ?(笑)

(合掌)

 

 

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