鍼灸カウンセリングとは?

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鍼灸カウンセリング協会会長   中川 晶 先生   

『鍼灸カウンセリング』とは、

平成11年鍼灸カウンセリング協会が設立された当時より、大阪産業大学人間環境学部教授・心療内科医師 鍼灸カウンセリング協会 中川晶会長が提唱された、ストレスがなんらかの原因になっている症状に対して患者さまの心理面まで同時に考えて臨床を行い、良好なコミニュケーションを築きあげることをで心身ともに癒していく技法をいいます。

カウンセリングというと、みなさんがイメージされるものは『臨床心理士』や『カウンセラー』を思い浮かべる方も多いと思います。

今現在、日本でおこなわれているカウンセリングは、ほとんどのものが欧米より輸入されたものです。(少数派の内観療法や森田療法もあります)

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【 鍼灸心理師 】認定証

そのために、日本の風土、風習に合った 「心身一如」 的なカウンセリングを構築する必要性がでてきました。

鍼灸カウンセリング協会では、鍼灸臨床における患者さまとの良好なコミニュケーションを築くために、臨床心理学、カウンセリング技法、ナラティブ・セラピー、医療面接、中医心理学などを一定期間受講して所定の単位を修得した者には、心理面も考慮した治療ができるとして 「鍼灸心理師」 という認定証を授与しています。

ライフ治療院院長も 「鍼灸心理師」 の認定をいただいております。

日本人は 『ストレス』 をどのように考えているのでしょうか?

下記のイラストは、ストレス症状に対する欧米人と日本人の考え方の相違をイラストで表したものです。

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欧米では、幼い頃より 「精神と肉体は別物であり、対立する関係である」 という自我意識が植えつけられていると聞いています。
その結果として、こころの問題は心理療法で解決するという風潮が自然とできてきました。
つまり、荒っぽい言い方をすれば、こころの問題は、こころを操作して解決するということなのです。

しかし、日本ではどうでしょう?

古来より、こころと身体は調和を保ちながら、統一されることが理想とされてきました。『心身一如』 という思想が当てはまります。

文化人類学者の大貫恵美子先生は 『日本人の病気観』 という本の中で、日本人の病気に対する考え方の特徴を 『身体化』 という言葉で表しました。

みなさんは、よく 「ストレスがたまって調子が悪い。」 とか 「最近イライラする。」「気力がわかなくて、私うつかしら?」と…
自分の感情の問題について診察時や治療中、私に訴えることがあります。

このように、今病んでいる症状も心理的な要素が原因であると理解するのが日本人の特徴に見えますが、大貫先生によれば、「イライラ」 とか 「うつ」 といった言葉を持ち出しても、欧米で行われるような、自分のことを客観的に見つめて分析したり、心理的原因の追究はほとんどされていないと述べています。

つまり、日本人の場合、ストレス症状があると、自分の内面(こころ)より外面(身体化=身体の症状、言葉)で自己表現する傾向が強いようです。

自分の内面(こころ)に原因をもってくると、『 自分のせい、自分が悪い、自分が原因 』になり、逃げ場がなくなります。
なんだかとっても苦しくないですか?
自分が変わらなければ、解決の糸口は見つかりませんね!
これって、みなさん解っているつもりだけれども、どうすることもできません。

だから、少しでも自分以外のもの、つまり外面、『身体の不調』 や 『ことば』 (ストレスということばにしても 『ストレス』 が悪いのであって自分自身が原因ではない。ということです)のせいにした方が心理的にも楽かもしれません。
日本人は無意識のうちに、自己防衛してる民族かもしれませんね。]

innyou良導絡治療や経絡治療(鍼灸治療)は自律神経を調節することができます。
医学的にも自律神経は脳(精神・こころ)にも関係深い神経です。
こころと身体の関係と自律神経の働きは以下のように説明できます。

中枢神経          精神活動を営む大脳皮質と自律神経の高位中枢である大脳辺縁系とは同じ場所にあるため、身体の変化は、こころにあらわれます。
自律神経 自律神経は、視床下部、大脳辺縁系、新皮質に高位中枢があり、こころと身体の働きを調節しています。 
精神的なバランスを崩すと自律神経のバランスも崩れるため体調も悪くなります。
内分泌系 大脳皮質で受け止められた情動ストレス(怒り、悲しみ、抑うつなど)は全身の内分泌系に影響を与えています。
ホルモンのアンバランスは精神面の不安定につながります。更年期障害、妊娠期、月経前などは、ホルモンの乱れはこころのバランスも崩しやすくなります。
免疫系 情動ストレスを受けると視床下部は神経伝達物質が分泌されます。その結果、免疫担当細胞が減少、あるいは、抑制系の免疫細胞が増え免疫力が低下します。
自律神経の交感神経が興奮すると、白血球の顆粒球が増え、働きを終え死滅する時に活性酸素を出すため、組織を傷つけます。副交感神経が優位になるとリンパ球が増え、免疫力をアップさせます。

どうですか?身体とこころの関係は、ご理解していただきましたか?

鍼灸カウンセリングの効果は?

東洋医学の立場から、ストレス症状は身体の症状と同じように、身体の反応点(経穴、反応良導点)として現れます。熟練した臨床家でしたら、日常の臨床で身体に現れる反応点(つぼ)を治療しながら効果を上げています。

鍼灸カウンセリング的な考え方は、身体の反応点と日本的なストレスの考え方を、ドッキングさせてしまうのです。

中川 晶先生は 『治療的身体化』 と述べています。

我が国では、病気の原因を非精神的なものに帰属させる傾向が根強いので、西欧から輸入された正統的な精神分析などの心理療法は 『根本的な原因は、あなたの○○に対する考え方にあるのです。』 などと、不名誉な指摘を受け入れなければならず、そうとう抵抗が強いものです。

やはり日本人には、精神的なものが原因だと思っても、そのことは指摘しないで身体の症状として、患者さまに説明、対処することで良い可能性が見出せると思います。

つまり、ストレスの原因を外に、身体に現れている反応点やコリ、痛みなどのせいにしてやるのです。
そのようにすることで、少しでも気持を軽くさせる訳です。
けっして、こころだけが悪いんじゃなくて、身体の状態が悪さをするのです。

現に、反応点やコリ、痛みが鍼灸治療で改善されると、こころも変わってきます。
私も臨床で数多く経験しています。

身体の 『 こわばり 』 がとれると、こころの 『 こだわり 』 にもとらわれなくなり、おだやかな気持になってきます。

当院では 『 ナラティブ・セラピー 』や精神科医A・クライマンが提唱する 『 説明モデル(あなたが自分の症状をどのように考えるか) 』 を鍼灸治療をおこないながらカウンセリング的な対話を実践しています。

鍼灸カウンセリング的な技法はまだまだありますが、大まかに効果をまとめると、

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こんなところでしようか。

心理療法というのは先入観や概要を事前に理解した上で、治療に望まれることは、意識が働き治療効果が落ちることもあると思います。
残念ですが、あとは、当院でということにいたしましょう。(^_^)v